エンジニアとして経営サイドと現場サイドの両方を経験して思った事
去年は会社の経営サイドに関わっていて、エンジニアとして現場にがっつり開発のコミットしてなかった。
どちらかというと、組織内に技術をどう浸透させるか?非エンジニアでも技術的な要素を理解してもらい、技術で何ができるのか?を全員理解して、エンジニアの評価制度も構築していた。
そして、訳あってここ5ヶ月間は打って変わって現場にがっつり入って開発に従事している。
そこで感じたことをつらつら書きたいと思う。
1:80対20の必要性
どうしてもプロジェクト中は、同じ技術に触れていて、直近の技術トレンドを追いかけていくのにも遅れが生じるものだ。
そして、プロジェクト人数が少なく、個々のタスクがパツパツだと尚更だ。
そして、よくディレクターはエンジニアがヒマを持て余さないようにプロジェクト間も隙間無くタスク入れてくる事もある。
そうなってくると、次のプロジェクトも何かちょっとしたことを技術的に試したいといっても上手く行けば良いがリスクもあるため、結局今までの既存のやり方で行う。
上記のような悪循環から既存のやり方で行うために、個々のモチベーションが保てにくい。。
だからこそ、エンジニアのインプットというのは重要であって、80対20の法則
(仕事の80%は業務で20%は技術トレンドを追う制度のことを指している)というものが出たのだろう。
まあ、必ずしも80対20の必要性はないが、勉強会やら社内の共有などやっていれば必然的に80対20になっていくのだろうとも感じる。
2:現場サイドから見たリーダー
上記の話しの続きになるが、上記の悪循環にいかに起こらないようにするかはリーダーの仕事の一貫でもある。
個人的な見解だが、エンジニアが会社を退職する理由は大きく二つだ。
①:技術的な倦怠
②:事業の倦怠
だからこそ、いかにエンジニアが技術的に貪欲になって次のステップにチャレンジしけるかが重要。
今のITはエンジニアが育っていく風土を形成しないと会社自体が成長しないとい記事もあったが正にそう感じる。
現場サイドからしたら、そう言う点で割とシビアにリーダーを評価してくる。
あのリーダーは評価してくれない。技術を軽視している。なんでこのプロジェクトやるのか?などなど
そして、リーダーからすれば全てよかれと思ってやっていたりして全て裏目にでてしまう。。
でも、こう言った現場目線の率直な意見は聞くと辛くて若干、何を分かってるんだ!おれは必死にやってるんだ!という感じで怒りたくなる気持ちも分かりたくなるが、落ち着いて聞いてみるとごもっともである。
逆にこういう率直なフィードバックをもらえてる環境に感謝すべきだと思う。
3:エンジニアの今後のキャリア
この点は割と評価制度の点でも重要になってくると思うが、
必ずしも技術力が高いエンジニアが成果でやすい仕組みにしにくいということだ。
どういう事かというと、ある一定レベルに技術力が達してしまうと作るプロダクトによってもそうだが、自分の技術力の100%がアウトプットしにくくなる。
一個人の評価の一つにもちろん、報酬もある。
その報酬はもちろん会社の業績によって比例してくる。だからこそ、エンジニアはある一定の技術力保有してくると、いかに自分の技術が市場に受け入れられる状態になるか?
もしくは自分以外の人でも高い技術力を保有する状態にしていくにはどうするか?
ということを実践していかなくてはならない。
こういって、エンジニアは個から対へと貢献する対象が変わっていくんだなと改めて感じた。